日本のコーヒー消費量・輸入量【2025年版】|一次統計まとめ

日本は単一国として世界第4位のコーヒー大国——年間で約40万トン(生豆換算)を消費し、そのほぼ全量を輸入に頼っています。このページでは消費量・一人あたりの杯数・生豆の輸入量と相手国・飲み方の変化・家計の支出・喫茶店とカフェ市場・価格の動きを、一次統計(全日本コーヒー協会・財務省 貿易統計・総務省 家計調査)から拾い、毎年更新していきます。世界全体の生産・相場・気候は世界のコーヒー統計のページにまとめています。

最終更新 2026年6月 / データ年次 消費=2024年度(AJCA需給表)・輸入=2024年(財務省貿易統計)・飲用=2024年(AJCA基本調査)・家計=2024年(総務省家計調査) / 出典 全日本コーヒー協会・財務省・総務省・ICO

日本の消費量と世界での位置

日本の年間コーヒー消費量(2024年度・生豆換算)
約40.0万トン
世界第4位の消費国(ICO・単一国)3年連続で微減

1人あたり年間消費量

約3.2kg

過去最高(2016年度)

約47.3万トン

日本は世界でも有数のコーヒー大国で、単一国としては世界第4位の消費規模を持つ。ただし国内消費は2016年度の約47.3万トンをピークにゆるやかに減り、2024年度は約40.0万トン。人口減と飲み方の変化を背景に、量は「成熟・微減」の局面に入っている。重さはすべて焙煎前の生豆に換算した値で、コーヒー協会の需給表にもとづく。

出典:全日本コーヒー協会「日本のコーヒー需給表」(2026年4月版・国内消費量/年度=4月〜翌3月)/一人当たりは消費量÷人口で算出(ICO統計とも整合)

どれだけ飲むか|一人あたりと週の杯数

1人が飲むのは週におよそ10杯。20年で最も少ない

1人1週間あたりの飲用杯数(飲用者平均・隔年調査)

11.53
10.05
201420162018202020222024

日本人が1週間に飲むコーヒーは、2014年の11.13杯をピークに、コロナ禍の在宅需要で2020年に11.53杯まで増えたあと反落し、2024年は10.05杯と、ほぼ20年で最も少ない水準になった。1人あたり年間消費量は約3.2kgで、世界一飲む北欧(スイス9.7kg・フィンランド9.6kg)の約3分の1にとどまる。なお調査は2022年から訪問面接式からWEB式に変わっており、それ以前の数値との単純な比較には注意が必要だ。

出典:全日本コーヒー協会「コーヒーの需要動向に関する基本調査」(飲用状況・2024年/隔年10月実施・12〜79歳)/一人あたりはICO・AJCA。2022年から調査手法を変更(連続比較に留意)

生豆の輸入量|どれだけ買っているか

国内で穫れない日本は、ほぼ全量を輸入に頼る

生豆の年間輸入量の推移(HS0901.11・暦年・トン)

35.7万t
’15’16’17’18’19’20’21’22’23’24

日本はコーヒーをほとんど栽培できず(生産は沖縄・小笠原などごく少量)、飲む豆のほぼ全量を輸入している。生豆の輸入量は2019年の約43.4万トンから減少基調で、2023年に約35.2万トンと過去10年で最低となり、2024年は約35.7万トンとほぼ横ばい。消費量の縮小と、後述する輸入価格の高騰が背景にある。

出典:財務省「貿易統計」(生豆=HS0901.11/全日本コーヒー協会集計・暦年)。デカフェ生豆(HS0901.12)を加えた2024年の生豆輸入は約36.0万トン

輸入相手国|日本のコーヒーはどこから来るか

日本の一杯は、ブラジルとベトナムから来る

生豆の輸入相手国(2024年・数量ベース・産地から日本への流れ)

主な産地(輸入量の構成比)

ブラジル 36%
ベトナム 27%
コロンビア 10%
エチオピア 6%
グアテマラ 5%

日本

生豆 約36万トン
(2024年)

輸入相手国 上位8カ国(構成比)

ブラジル36.1%
ベトナム27.0%
上位3カ国(+コロンビア)で約7割(73.1%)
コロンビア10.0%
エチオピア5.8%
グアテマラ5.3%
インドネシア4.6%
タンザニア3.3%
ホンジュラス2.0%

日本のコーヒーは、生産量で世界1・2位を占めるブラジルとベトナムに大きく依存している。両国だけで輸入量の約6割、コロンビアまで含めた上位3カ国で約7割を占める。ブラジルはブレンドの土台になるバランス型、ベトナムは缶コーヒーやインスタント向けのロブスタ種が主体。一方で、エチオピア・グアテマラ・タンザニア(キリマンジャロ)など、個性で選ばれる高地産アラビカも上位に並ぶのが日本市場の特徴だ。

出典:財務省「貿易統計」2024年(生豆=HS0901.11+0901.12・全日本コーヒー協会集計)。構成比は当サイトで算出(合計約36.0万トン)

輸入の形態|生豆・焙煎・インスタント

日本は「生豆で買って、国内で焙煎する」国

輸入されるコーヒーの形態別の重量シェア(2024年)

生豆 95%
  • 生豆 95.2%(36.0万t)
  • インスタント・エキス 3.2%(1.2万t)
  • 焙煎豆 1.6%(0.6万t)

輸入の約95%は焙煎前の生豆で、インスタント・コーヒーエキスは3.2%、焙煎豆はわずか1.6%にとどまる(重量ベース。インスタント・焙煎は加工後の製品で生豆と直接は比較できない)。これは「世界は生豆で輸出し、消費国で焙煎・小売の付加価値を生む」という構図の、まさに消費国側の姿だ。日本では商社が世界中から生豆を集め、国内のロースターが焙煎する——豆の選定と焙煎の工程が国内に根づいていることが、この数字に表れている。

出典:財務省「貿易統計」2024年(生豆=HS0901.11/12・焙煎=HS0901.21/22・インスタント等=HS2101.11/12/全日本コーヒー協会集計)

どう飲まれているか|種類別の移り変わり

缶コーヒーは半減、ペットボトルが倍増した

種類別の1人1週間あたり杯数(2024年)と、この20年の動き

インスタント

3.83杯

最も多いが、緩やかな減少傾向

レギュラー

3.55杯

在宅需要で2020年に増→以降は減

リキッド

1.76杯

缶以外の液体(ペット・カップ等)

缶コーヒー

0.91杯

かつての主役が大きく後退

リキッド(缶以外)ペット・カップ等

2004年 0.86杯 → 2024年 1.76杯(2倍超)

背景大容量ペットボトルのコールドブリュー等が定着。唯一の長期増トレンド

缶コーヒー自販機・コンビニ

2008年 2.05杯 → 2024年 0.91杯(半減以下)

背景コンビニの淹れたて・ペットボトルへ需要が移動

レギュラードリップ等

2018年 3.69杯 → 2020年 4.41杯 → 2024年 3.55杯

背景巣ごもりで家淹れが急増したが、その後は落ち着いた

日本人のコーヒーは、長くインスタントとレギュラーが二本柱だ。だがこの20年で大きく動いたのは「すぐ飲める形」のほうで、自販機の缶コーヒーが半分以下に減る一方、ペットボトルなどのリキッドが2倍超に増えた。コンビニのカウンターコーヒーや大容量ペットの台頭が、飲む形を静かに塗り替えてきた。割合ではなく、AJCAが公表する「1週間あたり杯数」で示している。

出典:全日本コーヒー協会「コーヒーの需要動向に関する基本調査」(飲用状況・種類別/2024年)。2022年から調査手法を変更(連続比較に留意)

世代・性別の飲用|誰がよく飲むか

歳を重ねるほど飲む。最も少ないのは若い女性

年代・性別の1人1週間あたり杯数(2024年)

年代
男性
女性
18〜24歳
7.38
3.36
25〜39歳
8.53
6.79
40〜59歳
12.19
9.41
60歳以上
12.22
12.12

コーヒーの飲用は、男女ともに年齢が上がるほど増える。最も多い60歳以上は男女とも週12杯前後、対して18〜24歳の女性は3.36杯と全層で最少で、シニア世代のおよそ4分の1にとどまる。働き盛りの40代以降が消費を支える構図で、若年層、とりわけ若い女性をどう取り込むかが、これからの市場の鍵になる。「若者のコーヒー離れ」がしばしば語られるが、実データでは性差と年齢差のほうがはるかに大きい。

出典:全日本コーヒー協会「コーヒーの需要動向に関する基本調査」(年代別・2024年/飲用者の性年代別集計)

家計のコーヒー支出|1世帯あたり

1世帯のコーヒー支出は、6年連続で過去最高

1世帯あたり「コーヒー」の年間支出額(総世帯・円)

7,890
’15’16’17’18’19’20’21’22’23’24

飲む杯数が減っているのに、家計のコーヒー支出はむしろ増えている。1世帯あたりの「コーヒー」への年間支出は、2018年の6,119円から2024年は7,890円へと伸び、6年連続で過去最高を更新した。背景にあるのは飲用量ではなく単価——在宅需要でやや高めの豆やドリップバッグが選ばれるようになり、そこへ後述の世界的な価格高騰が重なった。「量は減り、単価が上がる」構図が家計にも表れている。

出典:総務省統計局「家計調査」(1世帯あたり年間「コーヒー」支出・総世帯)。缶・ペット等の「コーヒー飲料」は別品目で本図には含まない

喫茶店とカフェ市場|店はどう変わったか

喫茶店は40年で約3分の1に。主役はチェーンとコンビニへ

全国の喫茶店の事業所数(ピーク時と直近)

ピーク(1982年)

約16.2万店

商業統計・喫茶店の事業所数

直近(2021年)

約5.9万店

経済センサス/従業者 約30.8万人

変化

およそ▲64%

個人喫茶の減少が続く

昭和の街角を彩った個人経営の喫茶店は、1982年の約16.2万店をピークに減り続け、2021年には約5.9万店と、ピークのおよそ3分の1になった。代わって伸びたのが、ドトールやスターバックスに代表されるセルフ式・シアトル系のカフェチェーンと、淹れたてを安価に出すコンビニコーヒーだ。「飲む場所」は、長居する純喫茶から、テイクアウト中心の業態へと大きく移り変わった。日本の喫茶店文化の歴史も合わせて読むと、この変化の背景がよくわかる。

市場規模でみると、喫茶・カフェ業態は年およそ1.2兆円規模とされる(日本フードサービス協会の外食市場推計・業界推定)。コンビニのカウンターコーヒーやコーヒー飲料を含めれば、コーヒー関連の市場はさらに大きい。

出典:経済産業省「商業統計」(〜2004年・ピーク1982年)/総務省・経済産業省「経済センサス‐活動調査」(2021年)。市場規模は日本フードサービス協会「外食産業市場規模推計」(業界推定・二次情報)

価格の動き|なぜ値上がりしているのか

遠い産地の不作が、日本の一杯を値上げする

生豆の平均輸入単価の推移(円/kg・全日本コーヒー協会集計)

289
677
1,010
20202022202320242025※

輸入単価(2025年・速報)

約1,010円/kg

2020年(289円)の約3.5倍

消費者物価(コーヒー豆)

204.8(2025年)

2020年=100。1990年以降で最高水準

2023〜2025年にかけて、コーヒーの値段は記録的に上がった。生豆の平均輸入単価は2020年の289円/kgから2025年には約1,010円/kgへと約3.5倍に。家庭用コーヒー豆の消費者物価指数も2020年を100として2025年は約205と、ほぼ倍になった。原因は日本側ではなく産地側にある——ブラジルの干ばつとベトナムの不作で国際相場(C相場)が史上最高値を付け、円安が追い打ちをかけた。コーヒーの価格は畑ではなく世界の市場で決まり、それが家庭の一杯にまで波及する。

出典:全日本コーヒー協会(財務省貿易統計にもとづく生豆輸入単価)/総務省「消費者物価指数」(コーヒー豆・2020年基準)。2025年の単価は速報値。国際相場は世界統計ページを参照

統計の読み方|なぜ数字が違うのか

同じ「日本のコーヒー」でも、出どころの統計によって数字が変わる。消費量は全日本コーヒー協会の需給表(コーヒー年度=4月〜翌3月・生豆換算)、輸入量は財務省の貿易統計(暦年・HSコード別)、飲用杯数はAJCAの基本調査(隔年・推計)、家計支出は総務省の家計調査(暦年・世帯あたり)と、集計の単位も期間もばらばらだからだ。本ページでは数値ごとに「どの機関の・いつの・どんな単位のデータか」を必ず添えている。

とくに注意したいのが飲用調査で、AJCAは2022年から訪問面接式をWEB式に変更しており、協会自身が「それ以前の数値と単純に比較できない」と注記している。本ページの杯数の経年は、この手法変更を前提に「大きな流れ」として読んでほしい。最新年度の需給は見通しを含み、後から改定される。年次更新で最新値に追従していく。

日本のコーヒーのこれから

「量の成熟」と「質・価格の上昇」が同時に進む

数字から読み取れる、日本のコーヒーのこれから

  • 消費量は微減・成熟期へ:人口減と高齢化で、量としての国内消費は2016年度をピークに緩やかに縮む。一方で1世帯の支出は増え、「少なく・良いものを」へと需要の質が移っている。
  • 飲み方はRTD(すぐ飲める形)へ:缶が減りペットボトル等のリキッドが倍増。コンビニの淹れたてとあわせ、家庭外の一杯は手軽さが軸になりつつある。
  • 価格は当面、世界次第:日本はほぼ全量を輸入に頼るため、国際相場と為替の影響を直接受ける。気候変動による2050年問題は、調達の安定とコストの長期的なリスク要因だ。
  • 若年層と新しい価値:飲用が最も少ない若い世代に、スペシャルティ・デカフェ・サステナブル(フェアトレードや認証)といった「物語のある一杯」をどう届けるかが、次の成長の分かれ目になる。

日本のコーヒーは、量を追う時代から、一杯の質と背景を選ぶ時代へと静かに移っている。世界の生産・相場・気候の動きは、世界のコーヒー統計のページにまとめている。あわせて、日本のコーヒーの歴史スペシャルティの潮流も読むと、この国のコーヒーの現在地が立体的に見えてくる。

このデータの引用について

出典:日本のコーヒー統計【2025年版】(coffee-pick.com)/ https://coffee-pick.com/coffee-statistics-japan/

参考文献

  1. 全日本コーヒー協会「日本のコーヒー需給表」(2026年4月版・国内消費量/生豆換算・年度), https://coffee.ajca.or.jp/data/, 取得日 2026-06-22
  2. 全日本コーヒー協会「コーヒーの需要動向に関する基本調査」(飲用状況・種類別・年代別/2024年・隔年10月実施), https://coffee.ajca.or.jp/data/survey/, 取得日 2026-06-22
  3. 財務省「貿易統計」(コーヒー生豆=HS0901.11/12・焙煎=0901.21/22・インスタント等=2101.11/12/国別輸入量), https://www.customs.go.jp/toukei/info/, 取得日 2026-06-22
  4. 全日本コーヒー協会「国別生豆輸入量・輸入単価」(財務省貿易統計を集計), https://coffee.ajca.or.jp/data/, 取得日 2026-06-22
  5. 総務省統計局「家計調査」(1世帯あたり品目別年間支出・コーヒー/総世帯), https://www.stat.go.jp/data/kakei/, 取得日 2026-06-22
  6. 総務省統計局「消費者物価指数(2020年基準)」(コーヒー豆・インスタントコーヒー), https://www.stat.go.jp/data/cpi/, 取得日 2026-06-22
  7. 総務省・経済産業省「経済センサス‐活動調査」2021年(喫茶店の事業所数・従業者数), https://www.e-stat.go.jp/, 取得日 2026-06-22
  8. 経済産業省「商業統計」(喫茶店の事業所数・1982年ピーク〜2004年), https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syougyo/, 取得日 2026-06-22
  9. International Coffee Organization「Coffee Report and Outlook」「World coffee consumption」(日本の消費順位・一人当たり), https://icocoffee.org/, 取得日 2026-06-22
  10. 一般社団法人 日本フードサービス協会「外食産業市場規模推計」(喫茶・カフェ市場=業界推定・参考値), https://www.jfnet.or.jp/, 取得日 2026-06-22