豆を知る– category –
コーヒー豆の産地・品種・精製・焙煎を体系的に扱う大分類です。エチオピアやブラジルといった生産国の個性、アラビカ種とロブスタ種の違い、ゲイシャやブルボンの系譜、ウォッシュトとナチュラルの製法まで、豆の味が決まる仕組みを一次情報ベースでまとめています。総論は「コーヒー豆を知る完全ガイド」へ。
-
産地
エルサルバドル産コーヒーの特徴|パカマラ発祥の地
エルサルバドルは中米最小の国土ながら火山性高地を活かし、パカマラ種の原産国として知られる。内戦による生産停滞が在来ブルボン種を温存し、結果として品種の多様性を保った産地である。甘さとなめらかな質感、穏やかな酸を特徴とし、ハンドドリップで淹… -
産地
ブルンジ産コーヒーの特徴|小規模農家のウォッシュト
ブルンジは東アフリカの内陸高地に位置し、標高1,200〜2,000メートルの丘陵地帯で小規模農家がアラビカ種を栽培する。ウォッシュト精製を主体とし、ジューシーな酸とベリー系の風味、紅茶を思わせる繊細さを特徴とする。隣国ルワンダと似た風土を… -
産地
ルワンダ産コーヒーの特徴|千の丘の高地ブルボン
ルワンダは東アフリカの内陸国で、標高1,500〜2,000 m の高地と火山性土壌を背景に、ブルボン種を中心としたアラビカコーヒーを栽培する。1990年代の内戦後、ウォッシングステーション主導のスペシャルティ化を進め、明るい酸・フローラル… -
品種
知っておきたいコーヒー品種|SL28・カトゥーラ・パカマラほか
スペシャルティコーヒーのパッケージに「SL28」「カトゥーラ」といった品種名が記載されているのを目にする機会が増えた。アラビカコーヒーノキ(*Coffea arabica*)は世界のコーヒー流通量の約60%を占める主要種だが、その中には数… -
精製・焙煎
インスタントコーヒーの製法|フリーズドライとスプレードライ
スーパーの棚に並ぶインスタントコーヒーの瓶を手に取ると、ラベルに「フリーズドライ製法」「スプレードライ製法」といった表示を目にする。価格は300円台から1000円を超えるものまで幅広く、同じインスタントコーヒーでも製法によって香りや溶けや… -
精製・焙煎
欠点豆とハンドピック|雑味の原因を取り除く
自宅で焙煎豆を開封したとき、明らかに色が違う豆が数粒混ざっていた経験はないだろうか。これが欠点豆だ。スペシャルティコーヒーの評価基準では、350gあたりの欠点豆数が5個以下でなければ最高等級を名乗れない。一方、市販のブレンド豆には数十個単… -
産地
キリマンジャロ(タンザニア)の特徴|東アフリカの力強い酸味
タンザニア産コーヒーは日本市場で「キリマンジャロ」の名で流通し、1970年代から喫茶店文化を支えてきた。標高1500〜2500メートルのキリマンジャロ山麓で栽培されるアラビカ種は、火山性土壌と昼夜の寒暖差により強い酸味と果実味を獲得する。… -
精製・焙煎
生豆の格付けとスクリーンサイズ|等級表記の読み方
スペシャルティコーヒーショップで豆袋を手に取ると、「ケニアAA」「エチオピアG1」「コロンビア・スプレモ」といった表記が並んでいる。これらは生豆の格付けを示す等級だが、国ごとに基準が異なり、同じ「AA」でも国が変われば意味が変わる。生豆格… -
品種
ティピカ種とは|すべての栽培種の祖
エチオピアのアムハル高原を起源とするアラビカ種は、現在世界のコーヒー流通量の約60パーセントを占める。その中でも最も古い栽培品種として知られるのがティピカである。ブルーマウンテンやコナといった高級銘柄の多くがこの系統に属し、繊細な風味プロ… -
精製・焙煎
1ハゼ・2ハゼの科学|焙煎中に豆で起きていること
焙煎機から聞こえる「パチパチ」という音は、豆の内部で水蒸気と二酸化炭素が膨張し、細胞壁を破って外へ飛び出す瞬間の破裂音である。この現象は「ハゼ(crack)」と呼ばれ、温度帯によって第1ハゼ(first crack)と第2ハゼ(secon… -
産地
ペルーコーヒーの特徴|有機・フェアトレードの代表産地
南米大陸の西岸に位置するペルーは、世界第9位のコーヒー生産国である。アンデス山脈の標高1,200〜2,000メートルに広がる急斜面で、小規模農家が有機栽培を中心にアラビカコーヒーを育てる。日本国内で流通するペルー産コーヒーの約70パーセン… -
精製・焙煎
焙煎機の種類|直火・熱風・半熱風の違い
自家焙煎店のガラス越しに回転するドラムを眺めたことがあるだろうか。あるいは、通販で購入した豆の商品ページに「直火焙煎」「熱風式」といった記載を見かけたことはないだろうか。焙煎機の加熱方式は、豆の風味を左右する重要な要素である。直火式・熱風…