Coffee Pick Lab– Author –
Coffee Pick Lab は、コーヒー知識メディア Coffee Pick をつくっている編集ラボです。国際コーヒー機関や全日本コーヒー協会の統計、ISO や公正競争規約などの規格・法令、査読論文、生産国の公的資料——一次資料を原典で読むことを出発点にしています。英語や現地語の資料の読み解きと下書きにはAIを使い、数字・年代・固有名詞は人が出典に当たり直して、裏が取れないものは落としてから公開します。編集方針と制作工程は運営者情報にまとめています。
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コーヒーと体
コーヒーと認知症リスク|研究の結論は、まだ動いている
「コーヒーは認知症を防ぐ」という見出しは繰り返し現れますが、研究のレベルで見ると結論は揃っていません。2018年の用量反応メタ解析は1日1杯増あたりの認知症リスクに有意な関連を示さず、2025年の英国の大規模コホート研究は「1日1〜3杯の中等度摂取や飲まない人は、4杯以上の多量摂取より認知機能の低下が緩やか」という非線形の関連を報告しました。研究のどこが食い違い、何がまだ分かっていないのかを一次資料で整理します。 -
コーヒーと体
コーヒーとパーキンソン病|疫学が示す関連と、発症や進行を抑える薬にまだ届かない理由
コーヒー・カフェインの摂取とパーキンソン病リスクの低下の関連は、疫学研究で繰り返し報告されてきた最も一貫性の高いテーマの一つです。メタ解析・欧州の大規模コホートの結果と、カフェインが作用するアデノシンA2A受容体をめぐる創薬研究までを、一次資料で整理します。予防効果の証明ではないことを含めて、証拠の現在地を示します。 -
産地
コーヒー豆の袋の表示 早見表|銘柄名・一括表示・製法の言葉・等級から中身を引く
コーヒー豆の袋に並ぶ銘柄名・一括表示・製法の言葉・等級を、何を約束していて何を約束していないかで一覧にしました。日本の公正競争規約が意味を決めた言葉と、生産国の格付けをそのまま載せた言葉を分けて引けます。 -
コーヒーと体
コーヒーと痛風・尿酸値|痛風との関連と、高尿酸血症との関連はなぜ揃わないのか
コーヒーの摂取は痛風のリスクの低さと関連するという報告が複数のメタ解析で示されています。一方、2025年のメタ解析では、高尿酸血症を結果にした研究では有意な関連が見られませんでした。この食い違いが何を意味するのかを、査読論文の一次資料で読み解きます。 -
コーヒーと体
子どもとカフェイン|日本に基準がない中で、何を目安にするか
日本にはカフェイン摂取量の公的な基準値がありません。厚生労働省は海外機関の情報として、カナダ保健省の年齢別の目安や欧州食品安全機関(EFSA)の体重あたりの評価を紹介しています。子どもが日常的に口にするココア・コーラ・緑茶・エナジードリンクのカフェイン量を含めて、「基準がない国で何を目安にするか」を一次資料で整理します。 -
コーヒーと体
急性カフェイン中毒はコーヒーでは起きにくい|救急症例が示す本当のリスク源
「カフェイン中毒」と聞くとコーヒーの飲みすぎを想像しますが、日本の救急医療の症例報告で急性中毒の主因となっているのは、カフェインを高濃度で含む眠気防止薬などの錠剤です。コーヒー1杯に含まれる量と中毒症例の摂取量の間には桁の差があります。救急領域の一次資料と公的機関の情報で、リスクの実像を整理します。 -
コーヒーと体
カフェインと運動パフォーマンス|「効く」の中身と個人差の科学
カフェインはスポーツ栄養の分野で最も研究されてきた成分の一つで、国際スポーツ栄養学会(ISSN)は持久系を中心に運動パフォーマンスへの効果を公式見解として整理しています。一方、同じ学会が「コーヒーとして飲む場合」を扱った文書では、含有量のばらつきという別の問題が加わります。「効く」の中身と限界を一次資料で整理します。 -
コーヒーと体
カフェインで骨は弱くなるのか|骨密度・骨折リスクのメタ解析を読み解く
「カフェインはカルシウムを流し、骨を弱くする」という通説は、メタ解析のレベルで見ると単純ではありません。骨折リスクを扱った解析では性別で方向が分かれ、骨密度・股関節骨折を扱った解析では有意な関連が出ていません。研究間の食い違いがどこから来るのかを含めて、通説と証拠の距離を整理します。 -
コーヒーと体
コーヒーは鉄分の吸収を妨げるのか|阻害の実験値と、日本人データが示す境界
コーヒーや茶のポリフェノールは、植物性食品由来の非ヘム鉄の吸収を用量依存で阻害することが吸収実験で示されています。一方、日本人1万人規模の横断研究では、フェリチン値との関連は性別と閉経の前後で出方が異なりました。「食事と一緒に飲まない」がどこまで意味を持つのか、実験と疫学の両面から整理します。 -
コーヒーと体
コーヒーとコレステロール|鍵は豆ではなく「紙フィルターを通るかどうか」
コーヒーが血中コレステロールに影響するかどうかは、豆の種類ではなく淹れ方で決まります。コーヒーオイルに含まれるジテルペン(カフェストール・カーウェオール)は紙フィルターでほぼ除去され、無濾過の抽出では残ります。古典的な介入研究から2025年の職場マシン実測まで、一次資料の数値で「淹れ方とコレステロール」の関係を整理します。 -
コーヒーと体
コーヒーに発がん性はあるのか|IARCが25年ぶりに変えた答えと日本の疫学
「コーヒーには発がん性がある」という古い記憶は、1991年のIARC分類(グループ2B)に由来します。2016年の再評価でコーヒーは「分類できない(グループ3)」へ変わり、代わりに65℃を超える熱い飲み物が「おそらく発がん性がある(2A)」とされました。国際分類の変遷と、日本の大規模コホートが示す肝がん・死亡リスクのデータを、一次資料の逐語とともに整理します。 -
抽出の科学
コンビニコーヒーは何式で淹れているのか|器具の地図のどこに置かれる一杯か
コンビニのカップコーヒーは、器具の地図のどこに置かれる一杯なのか。機械がドリップ抽出を選んだ背景を技術報告から読み、粒度の効き方が器具によって逆向きになるという古い実測と並べて、変数が固定された一杯の性格を整理します。