歴史・文化– category –
コーヒーの起源から現代までの歴史と文化をたどるカテゴリー。エチオピア発祥の伝承、イスラム世界やヨーロッパへの伝播、日本の喫茶店文化、各国のコーヒー習慣まで、約1200年の歩みを一次資料に基づいて解説します。神話と史実を切り分け、背景から理解できる記事をまとめています。
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歴史・文化
コーヒー豆の輸入検査|生豆は「検査不要」ではない、植物検疫と食品衛生法の届出は別の制度
輸入されるコーヒー生豆には、農林水産省の植物検疫と、厚生労働省への食品衛生法の輸入届出という2つの手続きが別々にかかります。令和2年8月5日から生豆で免除されたのは輸出国の検査証明書の添付で、植物防疫所は「輸入検査は必要です」と明記しています。条文と所管省庁の説明から、誰が何を見ているのかを整理します。 -
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コーヒーの生産コストはいくらか|ICO の3か国調査・フェアトレードの算定値・生活所得の基準を層で分ける
コーヒーを作るのにいくらかかるかは、どの段階の、どの費用までを数えるかで別の数字になります。国際コーヒー機関(ICO)の調査は2015/16年度の農家段階の費用を生豆1ポンドあたりコロンビア1.39ドル、ホンジュラス0.79ドルとしました。Fairtrade International は1.76ドルという加重平均を最低価格の算定に使っています。数字の層を分けて読みます。 -
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コーヒー生産者の取り分は何%か|世界価格に対する割合と、小売の金額に対する割合を分けて読む
「コーヒーの値段のうち生産者に届くのは何%か」には、分母が2つあります。世界銀行の研究は、世界価格に対する生産者価格の割合が流通の自由化のあと多くの国で上がったと推計しました。一方で国際コーヒー機関は、消費国の小売販売額が増えるなか生産国の輸出収入が減ったと記しています。2つの数字を混ぜずに読む方法を整理します。 -
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国際コーヒー協定の輸出割当とは|1989年に止まるまでの仕組みと、止まったあとの下落幅
コーヒーには、生産国と消費国が条約で輸出量を割り当てていた時期があります。1983年の国際コーヒー協定は、価格が上がれば割当を止め、下がれば戻す仕組みを条文に書いていました。割当は1989年7月に止まり、価格は40%超下がったと世界銀行の研究は記します。条文と運用を重ねて、何が決められていたのかを確かめます。 -
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コーヒー高騰の需給見通しは当たっていたか|ICO・Conab・USDA の数字が後から書き直された経過
2024年、コーヒーの国際価格が上がり続けていたとき、国際コーヒー機関(ICO)は2023/24年度をわずかな余剰と書いていました。2026年8月には同じ年度を不足に数え直しています。ブラジルの収穫見通しも、Conab と米国農務省(USDA)で修正の向きが分かれました。見通しの数字の読み方を、出た時点と出した機関で整理します。 -
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コーヒーの史上最高値は本当か|2025年の記録を名目と実質に分け、1977年と比べる
2025年2月、国際コーヒー機関(ICO)の指標価格は月平均354.32米セント/ポンドで記録を更新しました。ただしこれは名目の数字で、世界銀行が物価を調整した年平均では、2025年は1977年の約65%にとどまります。記録が何の記録なのかを、名目・実質・物差しの順に確かめます。 -
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コーヒー豆の袋は小さくなったのか|統計の調査銘柄は「450〜500g入り」から「200〜260g入り」へ
総務省の小売物価統計調査は、毎月値段を調べるコーヒー豆の商品を「基本銘柄」として決めています。その袋の大きさは、2008年の改正で「450〜500g入り」になり、2011年に「400〜450g入り」、2021年に「320〜350g入り」、2026年5月には「200〜260g入り」へ改められました。メーカーの容量変更の発表と突き合わせながら、統計の定義の改正履歴から袋の変化を読みます。 -
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コーヒーに関税はかかる?|生豆は無税、焙煎豆とインスタントは原産国で税率が変わる
日本の関税定率法の別表は、いっていないコーヒー(生豆)を無税、いったコーヒーを20%、インスタントコーヒーを12.3%としています。実際にかかる税率は原産国で変わり、税関の実行関税率表(2026年8月8日版)では、いったコーヒーはWTO協定税率12%、特恵税率10%、多くの経済連携協定で無税です。「コーヒーに関税はかからない」が当てはまる範囲を、法律・税関・農林水産省の資料で確かめます。 -
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円安はコーヒーの値段をどれだけ押し上げたか|2011年は円高が打ち消し、2022年以降は円安が上乗せした
日本銀行の輸入物価指数には、外貨建ての値動きを映す契約通貨ベースと、為替を掛けた円ベースがあります。品目「コーヒー豆」は2010年から2011年にかけて契約通貨ベースで約1.47倍、円ベースでは約1.34倍。2020年から2025年は品目「コーヒー豆・カカオ豆」で契約通貨ベース約3.3倍、円ベース約4.6倍でした(倍率はいずれも月次値の年平均から計算)。為替が値上がりを削った年と上乗せした年を、同じ統計で見比べます。 -
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コーヒーの値上がりは店頭にどれだけ届いたか|輸入・メーカー出荷・小売・喫茶店で違う上がり方と時間差
生豆の平均輸入単価は2020年の289円/kgから2025年に1,010円/kgへ上がりましたが、消費者物価指数(2020年=100)の2025年平均は、コーヒー豆204.8、インスタントコーヒー123.4、喫茶店のコーヒー115.3でした。輸入から店頭へ、段階が進むほど上がり方が小さくなること、メーカーの出荷段階と店頭で動く時期がずれることを、貿易統計・消費者物価指数・企業物価指数と内閣府の報告で順にたどります。 -
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EUDRとコーヒー|いつから・どの豆が対象か、2度の適用延期と溶解コーヒーを加える委任規則の現状
EUの森林破壊防止規則(EUDR)は、生豆や焙煎豆などHS0901のコーヒーについて、森林破壊フリーであること・生産国の関連法令に従って生産されたこと・デューディリジェンス・ステートメント(2025年の改正後は簡易申告も含む)の対象であること、の3条件をすべて満たさない限り、EU市場での流通とEUからの輸出を禁じています。適用日は2度延びて2026年12月30日に。溶解コーヒーを加える委任規則は2026年9月17日に(EU) 2026/2102として官報に掲載され、追加品目の適用は2027年12月30日からです。条文と農林水産省の案内から整理します。 -
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コーヒーのカーボンフットプリント|1kgで0.26kgか、消費まで含めた15kgか——単位と境界で桁も符号も変わる理由
コーヒー1kgの温室効果ガスは、研究によって0.26kgとも、消費まで含めて15kgとも書かれ、マイナスとする整理まであります。食い違いの正体は、生果実・乾燥パーチメント・生豆のどれを1kgと数えるか、農場の門までか、乾式工場への搬入までか、消費・廃棄まで(焙煎以降は別の研究の値を足したもの)か、樹木が蓄える炭素を含めるかの違いです。4つの一次資料の定義を並べ、数字の読み方と、排出が多い工程を整理します。