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コーヒー用語事典

コーヒーの専門用語を、豆・精製・焙煎・抽出・エスプレッソ・ドリンク・味・文化の8分野に分けて簡潔に解説する用語事典です。多くの用語から、当サイトの詳しい解説記事へ進めます。

最終更新: 2026-09-01|収録 202語

豆・産地・品種(43)|精製・生豆(20)|焙煎(15)|抽出・器具(42)|エスプレッソ・ミルク(26)|ドリンク・アレンジ(9)|味・カッピング(21)|成分・からだ・文化(26)|五十音索引

豆・産地・品種

スペシャルティコーヒー

生産から抽出まで品質管理が徹底され、カッピング評価で高得点(SCA基準で80点以上)を得たコーヒー。産地の個性が風味に明確に表れていることが条件とされる。

📖 関連記事:スペシャルティコーヒーとは

コモディティコーヒー

先物市場で大量取引される一般流通品のコーヒー。品質より価格と供給量が重視され、スペシャルティコーヒーと対をなす区分。

📖 関連記事:フェアトレード・スペシャルティ・コモディティの違い

シングルオリジン

単一の国・地域・農園・ロットなど、出どころをひとつに限定したコーヒー。産地ごとの個性を味わう目的で提供される。

📖 関連記事:シングルオリジンの位置づけ

ブレンド

複数の産地や品種の豆を配合したコーヒー。味の安定とバランス、店ごとの個性づくりを目的とする。

マイクロロット

農園内の特定区画や少量単位で分けて精製・出荷される小ロットのコーヒー。トレーサビリティが高く、品質と価格が高くなりやすい。

テロワール

標高・気候・土壌など、栽培環境の総体が風味に与える影響を指す言葉。ワイン由来の概念で、コーヒーの産地個性を説明するときに使われる。

📖 関連記事:テロワールと標高

コーヒーベルト

赤道を挟む北緯25度から南緯25度付近の、コーヒー栽培に適した帯状の地域。主要な生産国はほぼこの圏内に収まる。

ニュークロップ/パストクロップ

収穫年度による生豆の区分。当年度産をニュークロップ、前年度産をパストクロップと呼び、生豆の鮮度や水分量の目安になる。

📖 関連記事:ニュークロップとは|パーストクロップ・オールドクロップとの違い

ピーベリー

通常2粒の種子が向かい合って入るコーヒーチェリーに、丸い種子が1粒だけ育ったもの。収穫量のごく一部しか採れず、選別して販売されることがある。

📖 関連記事:生豆の格付けとPB(ピーベリー)

スクリーンサイズ

生豆の大きさによる等級。スクリーンと呼ぶふるいの番手(1番手=1/64インチ)で表し、ブラジルやケニアなどの格付けに使われる。

📖 関連記事:生豆の格付けとスクリーンサイズ

SHB/SHG

中米諸国の標高による生豆等級。SHB(極硬豆)はグアテマラなど、SHG(極高地産)はホンジュラスなどで使われ、高標高ほど上位とされる。

📖 関連記事:生豆の格付けの読み方

COE(カップ・オブ・エクセレンス)

1999年に始まった生産国ごとの国際品評会。入賞ロットはネットオークションで取引され、高品質コーヒーの世界的な指標になっている。

📖 関連記事:COEオークションと価格形成

ダイレクトトレード

焙煎業者などが商社を介さず生産者から直接買い付ける取引形態。品質に見合う価格と、生産者との継続的な関係を重視する。

📖 関連記事:ダイレクトトレードとは

フェアトレード

生産者に最低買取価格などを保証する、認証制度を伴った公正取引の仕組み。コーヒーは代表的な対象品目のひとつ。

📖 関連記事:フェアトレードと認証ラベルの読み方

オーガニック認証

化学合成農薬や化学肥料に頼らず栽培されたことを第三者機関が認証する制度。日本では有機JASマークが該当する。

📖 関連記事:有機(オーガニック)認証の中身

シェードグロウン

シェードツリー(日陰樹)の木陰でコーヒーを育てる伝統的な栽培方式。直射日光を避けて実がゆっくり熟すため、品質に良いとされる。

📖 関連記事:シェードグロウンとサンカルチャー

アラビカ種

世界のコーヒー生産の過半を占める主要種。香味に優れる一方、病害や気候変動の影響を受けやすい。エチオピア原産。

📖 関連記事:アラビカ種完全ガイド

ロブスタ(カネフォラ種)

病害に強く低地でも育つ多収のコーヒー種。苦味が強くカフェインはアラビカの約2倍。インスタントやブレンドに多く使われる。

📖 関連記事:アラビカvsロブスタの違い

ティピカ

アラビカ最古級の栽培品種で、多くの品種の祖にあたる。クリーンで上品な風味だが、収量が少なく病害に弱い。

📖 関連記事:ティピカ種とは

ブルボン

ティピカと並ぶアラビカ二大系統のひとつ。ブルボン島(現レユニオン島)由来で、甘さとコクに定評がある。

📖 関連記事:ブルボン種とは

ゲイシャ(ゲシャ)

エチオピア起源のアラビカ品種。2004年のベスト・オブ・パナマでの高額落札を機に世界へ広まり、ジャスミンのような華やかな香りで最高値が付く。

📖 関連記事:ゲイシャとは

カトゥーラ

ブラジルで見つかったブルボンの自然突然変異で、樹高が低く密植できる矮性品種。さび病には弱いが、高い標高では良質なカップになる。

📖 関連記事:カトゥーラ種とは

カトゥアイ

ムンドノーボとカトゥーラを掛け合わせてブラジルで作られた品種。枝が密で実が落ちにくく、味は個性より均整を身上とする。

📖 関連記事:カトゥアイ種とは

ムンドノーボ

ティピカとブルボンの自然交配としてブラジルで見つかった品種。樹勢が強く多収で、同国のアラビカ栽培を長く支えてきた。

📖 関連記事:ムンドノーボ種とは

パカマラ

エルサルバドルの研究機関がパカスとマラゴジッペを交配した品種。豆が大粒で香りが複雑になりやすく、品評会での評価が高い。

📖 関連記事:パカマラ種とは

パカス/ビジャサルチ

どちらもブルボンの自然突然変異による矮性品種で、パカスはエルサルバドル、ビジャサルチはコスタリカで見つかった。交配品種の親にも使われる。

📖 関連記事:パカス・ビジャサルチ種とは

マラゴジッペ

ブラジルで見つかったティピカの自然突然変異で、豆が通常の約1.5倍と大きく象豆とも呼ばれる。収量が低く、栽培は小規模にとどまる。

📖 関連記事:マラゴジッペ種とは

SL28/SL34

ケニアのスコット農業研究所が1930年代に選抜した2つの品種。強い酸と複雑な甘みで知られる一方、さび病や果実の病害に弱い。

📖 関連記事:SL28・SL34種とは

カスティージョ

コロンビアの研究機関が2005年に発表したさび病耐性の品種。国内で広く普及した一方、風味が平坦だという評価も根強い。

📖 関連記事:カスティージョ種とは

カティモール/サルチモール

ロブスタ由来の遺伝子を持つ交配種で、さび病に強く収量も高い。風味は長く低く見られてきたが、近年は高評価の例も出ている。

📖 関連記事:カティモール/サルチモール種とは

ルイル11/バティアン

ケニアの研究機関が育てた複合耐病性の品種。さび病と果実の病害に弱い在来の選抜品種を補う目的で導入された。

📖 関連記事:ルイル11・バティアン種とは

ジャバ

エチオピア由来のアラビカ品種で、オランダ人がジャワ島へ持ち込んだ名残の名を持つ。細長い豆と果実の病害への耐性が特徴。

📖 関連記事:ジャバ種とは

F1ハイブリッド

遺伝的に遠い親を掛け合わせた一代雑種の品種群。収量・耐病性・カップ品質を同時に高められるが、種子では形質が受け継がれない。

📖 関連記事:F1ハイブリッド品種とは

リベリカ

アラビカ・ロブスタに次ぐ第三の栽培種。果実も種子も大きく高温に強いが、生産量はごくわずかで、主に東南アジアに残る。

📖 関連記事:リベリカ種とエクセルサ種

エクセルサ

リベリカに近縁の栽培種で、流通量はごく限られる。近年は低地での栽培適性から、気候変動への備えとして注目されている。

📖 関連記事:リベリカ種とエクセルサ種

ブルーマウンテン

ジャマイカ東部の限られた山岳地域で採れた豆だけが名乗れる銘柄。国の機関が産地と等級を管理し、希少性と高値で知られる。

📖 関連記事:ブルーマウンテンとは

コナ

ハワイ島西岸のコナ地区で採れる豆の銘柄。火山性の土壌と午後の雲による日陰が特徴で、州の等級制度が定められている。

📖 関連記事:ハワイ コナコーヒーの特徴

キリマンジャロ

タンザニア産コーヒーの日本での流通名。キリマンジャロ山麓の高地で育ち、明るく強い酸味と果実味を持つ豆が多い。

📖 関連記事:キリマンジャロの特徴

モカ(モカマタリ)

イエメンのモカ港から積み出された歴史に由来する流通名。イエメン産とエチオピア産の双方に使われ、産地としては別物である。

📖 関連記事:モカコーヒーとは

マンデリン

スマトラ島北部で作られる銘柄。多くはスマトラ式(ギリンバサ)で精製され、重いボディと土を思わせる風味が特徴。

📖 関連記事:マンデリンの特徴

モンスーンコーヒー

インド南西部で、収穫後の生豆を季節風にさらして仕上げる独自製法の銘柄。酸が落ち、重いボディとスパイスの余韻が残る。

📖 関連記事:モンスーンコーヒーの製法

イルガチェフェ

エチオピア南部の産地名。標高1,800〜2,200mの高地でウォッシュト精製が主流で、花のような香りと柑橘、紅茶様の風味で知られる。

📖 関連記事:エチオピアの主要産地

ケニアAA

ケニアの輸出等級のひとつで、スクリーン17〜18の大粒豆を指す。粒の大きさの規格であって、品質の保証ではない。

📖 関連記事:ケニア産コーヒーとAA等級

精製・生豆

精製(プロセス)

収穫したコーヒーチェリーから種子(生豆)を取り出し、乾燥させるまでの工程の総称。方式の違いが風味を大きく左右する。

📖 関連記事:精製方法完全ガイド

ウォッシュト(水洗式)

果肉を除去し、発酵や洗浄でミューシレージを落としてから乾燥させる精製法。クリーンで明るい味になりやすい。

📖 関連記事:精製方法の全比較

ナチュラル(乾式)

チェリーを果肉ごと天日などで乾燥させてから脱殻する精製法。果実感の強い甘い風味になりやすい。

📖 関連記事:精製方法の全比較

ハニープロセス

果肉除去後、ミューシレージを残したまま乾燥させる精製法。残す量や乾燥法により、ホワイトからブラックまでのハニーに呼び分けられる。

📖 関連記事:ハニープロセスとは

パルプドナチュラル

ブラジルで発展した、果肉を除いてミューシレージ付きのまま乾燥させる方式。ハニープロセスの原型にあたる。

ウェットハル(スマトラ式)

乾燥の途中で脱殻し、生豆のまま乾燥を続けるインドネシア特有の精製法。深緑色の豆と重厚な風味が特徴。

📖 関連記事:マンデリンとスマトラ式

アナエロビックファーメンテーション

密閉タンクで酸素を遮断して発酵させる嫌気性発酵の精製法。従来の精製にはない個性的な風味を生むとして広まった。

📖 関連記事:アナエロビック発酵とは

カーボニックマセレーション

二酸化炭素を充填したタンクでチェリーを丸ごと発酵させる手法。ワイン醸造(ボジョレーなど)由来の技術。

📖 関連記事:次世代精製プロセスの仕組み

ミューシレージ

パーチメントの外側を覆う粘液質の糖層。精製方式の違いは、主にこの層をどう扱うかの違いといえる。

📖 関連記事:精製方法完全ガイド

パーチメント

生豆を包む薄い内果皮。産地ではこの殻付きの状態で保管・輸送し、輸出前に脱殻されることが多い。

📖 関連記事:コーヒーチェリーの構造

シルバースキン(チャフ)

生豆の表面に密着した薄皮。焙煎中に熱で剥がれて出る薄皮のくずをチャフと呼び、焙煎機の掃除で取り除く対象になる。

📖 関連記事:シルバースキンと焙煎時の挙動

生豆(グリーンビーンズ)

焙煎する前のコーヒー豆。淡い緑色をしており、この状態で世界中を取引・輸送される。読みは「きまめ」「なままめ」の両方が使われる。

📖 関連記事:生豆の格付けの読み方

アフリカンベッド

地面から離した網棚の上でチェリーや豆を乾燥させる設備。通気がよく、乾燥ムラやカビのリスクを抑えられる。

📖 関連記事:乾燥工程とアフリカンベッド

ハンドピック

欠点豆や石などの異物を手作業で取り除く選別工程。生豆と焙煎後の二段階で行われることもある。

📖 関連記事:欠点豆とハンドピック

欠点豆

カビ・発酵・虫食い・未熟・割れなどの問題を持つ豆。少量混ざるだけでカップ全体の味を損なう原因になる。

📖 関連記事:欠点豆の見分け方

クエーカー

焙煎しても色づかない未熟豆。生豆の段階では見分けにくく、焙煎後に白っぽい豆として現れる。

📖 関連記事:欠点豆とハンドピック

発酵制御精製

精製の発酵工程で微生物や温度・pHを人為的に管理し、狙った風味を再現しようとする手法。乳酸菌や酵母の接種を伴うこともある。

📖 関連記事:発酵制御精製の最前線

インフューズドコーヒー

精製の段階で果実や香料を加えて風味をつけたコーヒー。表示のあり方と産地の個性をめぐって、賛否が分かれている。

📖 関連記事:インフューズドコーヒー論争

フリーズドライ/スプレードライ

インスタントコーヒーの二大乾燥法。凍結した濃縮液を減圧で乾かすのがフリーズドライ、熱風で霧状に乾かすのがスプレードライ。

📖 関連記事:インスタントコーヒーの製法

マイクロミル

生産者が自前で持つ小規模な精製所。ロット単位で履歴をたどれるようになり、コスタリカでは精製の多様化を後押しした。

📖 関連記事:マイクロミルと地域各論

焙煎

焙煎(ロースト)

生豆を加熱して香味を引き出す工程。メイラード反応などの化学変化により、数百種類の香気成分が生まれる。

📖 関連記事:焙煎度の科学

焙煎度

焙煎の進み具合を表す段階。日本ではライトからイタリアンまでの8段階で表すことが多く、浅いほど酸味、深いほど苦味が前に出る。

📖 関連記事:焙煎度8段階の違い

浅煎り

ライト〜ミディアムロースト程度の焙煎域。酸味と豆本来の個性が残り、スペシャルティコーヒーの個性表現に好まれる。

📖 関連記事:焙煎度8段階の違い

中煎り

ハイ〜シティロースト程度の焙煎域。酸味と苦味のバランスが取れ、家庭用レギュラーコーヒーの主流となっている。

📖 関連記事:焙煎度8段階の違い

深煎り

フルシティ〜イタリアンロースト程度の焙煎域。苦味とコクが主体で、エスプレッソやカフェオレ、アイスコーヒーに向く。

📖 関連記事:焙煎度8段階の違い

1ハゼ・2ハゼ

焙煎中に豆がパチパチと爆ぜる音。1ハゼは内部の水蒸気、2ハゼは炭酸ガスによるもので、焙煎度を判断する目印になる。

📖 関連記事:1ハゼ・2ハゼの科学

ROR(Rate of Rise)

焙煎中の豆温度の上昇率。焙煎プロファイル管理の中心となる指標で、上昇カーブの描き方が風味を左右する。

📖 関連記事:焙煎プロファイルとROR

DTR(ディベロップメントタイムレシオ)

1ハゼ開始から焙煎終了までの時間が、焙煎全体の時間に占める割合。風味の発達度合いを測る指標として使われる。

📖 関連記事:焙煎プロファイルの読み方

メイラード反応

糖とアミノ酸が加熱で結びつく反応。焙煎中の香ばしさと褐色の主因のひとつで、パンや肉の焼き色と同じ原理。

📖 関連記事:メイラード反応とコーヒー

カラメル化

糖が高温で熱分解する反応。メイラード反応と並ぶ焙煎中の主要な反応で、中盤以降に進んで甘い香ばしさとほろ苦さを生む。

📖 関連記事:香味形成の化学

焙煎欠点(ベイクド・スコーチ)

火力や時間配分の不適切さで生じる風味欠陥の総称。平板な味になるベイクド、表面の焦げによるスコーチなどがある。

📖 関連記事:焙煎の欠点|スコーチ・ベイクド

エイジング(レスト)

焙煎後の豆を数日休ませること。炭酸ガスの放出が落ち着き、抽出が安定して味がまとまってくる。

📖 関連記事:焙煎後のガス放出とエイジング

デガス(ガス放出)

焙煎豆が内部の炭酸ガスを放出し続ける現象。焙煎直後ほど多く、ドリップ時の膨らみや保存容器の選び方に関わる。

📖 関連記事:コーヒーの鮮度とは

直火式・半熱風式・熱風式

熱の伝え方による焙煎機の分類。豆への熱の当たり方が異なり、それぞれ風味の傾向と扱いやすさに差がある。

📖 関連記事:焙煎機の種類

自家焙煎

生豆を自分で焙煎すること。専用機のほか手網やフライパンでも始められ、鮮度の高いコーヒーを楽しめる。

📖 関連記事:自家焙煎の始め方

抽出・器具

抽出

挽いたコーヒーの成分を湯や水に溶かし出すこと。透過・浸漬・加圧・煮出しの4方式に大別できる。

📖 関連記事:淹れ方は4種類で整理できる

TDS(総溶解固形分)

コーヒー液に溶け込んだ成分の濃度を百分率で表した値。専用の計測器で測り、コーヒーの「濃さ」を数値化できる。

📖 関連記事:TDSとは

抽出収率(EY)

使用した粉のうち、液体に溶け出した成分の重量割合。18〜22%が適正域とされ、味づくりの基準になる。

📖 関連記事:抽出収率の計算と最適レンジ

ブリューイングコントロールチャート

濃度(TDS)と抽出収率の2軸でコーヒーの仕上がりを評価するSCAの図表。理想域は中央の「ゴールドカップ」と呼ばれる。

📖 関連記事:Brewing Control Chart完全解説

ゴールデンレシオ

粉1に対して湯15〜18倍とされる抽出の基準比率。まずこの範囲で淹れ、好みに応じて調整するのが定石。

📖 関連記事:ゴールデンレシオの根拠

ブルーム(蒸らし)

注湯直後に粉がガスを出して膨らむ現象。最初に少量の湯で粉全体を湿らせる工程を指すこともあり、抽出を均一にする役割を持つ。

📖 関連記事:注ぎ方の科学

チャネリング

粉の層の中に湯の通り道が偏ってできる現象。一部だけ過抽出・残りが未抽出になる、抽出ムラの主因。

📖 関連記事:チャネリングが起きる仕組み

バイパス

粉を通さない湯を後から加えて濃度を調整する手法。濃く淹れて薄める、アイスコーヒーづくりなどで使われる。

📖 関連記事:バイパスブリューイングとは

アジテーション(撹拌)

抽出中に粉と湯をかき混ぜること。抽出効率を高める一方、やり過ぎは雑味や詰まりの原因になる。

📖 関連記事:撹拌が抽出に与える影響

透過式

粉の層に湯を通過させながら抽出する方式。ハンドドリップやコーヒーメーカーが代表で、すっきりした味になりやすい。

📖 関連記事:透過式と浸漬式の違い

浸漬式

粉を湯に漬け込んで抽出する方式。フレンチプレスやサイフォンが代表で、成分がまんべんなく出てコクが出やすい。

📖 関連記事:抽出原理で分かる味の差

ドリッパー

透過式抽出に使う漏斗状の器具。形状・穴の数・リブの設計によって湯の流れが変わり、味に影響する。

📖 関連記事:ドリッパーの構造を解剖

リブ

ドリッパー内側に付けられた溝や突起。ペーパーとの間に空気と湯の通り道を作り、抽出の流速を調整する。

📖 関連記事:リブ・穴数・角度が味を変える理由

ペーパーフィルター

紙製の濾材。コーヒーオイルと微粉をよく取り除くため、クリーンな味に仕上がる。漂白・無漂白や形状の違いがある。

📖 関連記事:ペーパーフィルターの違い

ネルドリップ

起毛した布(ネル)のフィルターで濾す抽出法。オイルが適度に残り、まろやかで厚みのある口当たりになる。

📖 関連記事:ネルドリップはなぜまろやか

フレンチプレス

金属フィルターを押し下げて粉と液を分ける浸漬式の器具。オイルまで抽出され、豆の個性がそのまま出やすい。

📖 関連記事:フレンチプレスの原理

エアロプレス

浸漬と加圧を組み合わせた注射器状の抽出器具。短時間で濃度のある一杯を淹れられ、レシピの自由度が高い。

📖 関連記事:エアロプレスの仕組み

サイフォン

蒸気圧の変化で湯を上下のフラスコ間で往復させる抽出器具。高温での抽出により、立ち上る香りの華やかさが特徴。

📖 関連記事:サイフォンの原理

モカポット

直火で蒸気圧をかけ、濃いコーヒーを抽出するイタリア生まれの器具。マキネッタとも呼ばれ、家庭のエスプレッソ代替として普及した。

📖 関連記事:モカポットの原理

コールドブリュー(水出し)

水で数時間かけてゆっくり抽出する方式。高温で出やすい苦味や雑味が抑えられ、まろやかな味になる。

📖 関連記事:水出しコーヒーの原理

急冷式アイスコーヒー

濃いめに熱抽出したコーヒーを氷で一気に冷やす方式。香りが立ちやすく、日本で発達した作り方とされる。

📖 関連記事:アイスコーヒーの種類と違い

イブリック(ジェズヴェ)

トルコ式コーヒーに使う柄付きの小鍋。極細挽きの粉を水から煮出す、世界最古級の抽出法に使われる。

📖 関連記事:トルコ式コーヒーの原理

フィン

ベトナム式コーヒーに使う金属フィルター。深煎りの粉からゆっくり滴下させ、コンデンスミルクと合わせるのが定番。

📖 関連記事:ベトナムコーヒーの原理

グラインダー(ミル)

コーヒー豆を挽く器具。刃の構造によって粒度の揃い方が決まり、味の再現性を大きく左右する。

📖 関連記事:ミルの構造で味が変わる

コニカル刃・フラット刃

グラインダーの代表的な刃の形状。円錐形のコニカル、平行円盤形のフラットで、粒度分布や発熱のしやすさに差が出る。

📖 関連記事:コニカル・フラット・臼・プロペラの違い

微粉

豆を挽いた際に出る極端に細かい粉。過抽出による雑味や粉っぽさ、フィルター詰まりの原因になる。

📖 関連記事:微粉・粉っぽさの対策

メッシュ(挽き目)

挽いた粉の粒度のこと。粗いほど成分が出にくく薄めに、細かいほど出やすく濃めになる。抽出器具ごとに適した範囲がある。

📖 関連記事:粒度と抽出の物理学

軟水・硬水

水に含まれるミネラル量(硬度)による分類。硬度は抽出効率と味に影響し、日本の水道水はおおむね軟水でコーヒー向きとされる。

📖 関連記事:コーヒーに合う水の選び方

ケメックス

一体型のガラス容器と厚手の濾紙を組み合わせた透過式の器具。液の通り道が狭く濾材も厚いため、抽出がゆっくり進む。

📖 関連記事:ケメックスの構造と味

カリタウェーブ

底が平らで三つの穴を持つドリッパーと、波形の濾紙を組み合わせた器具。湯だまりができ、注ぎのばらつきを吸収しやすい。

📖 関連記事:カリタ式の淹れ方

V60

円錐形で底に大きな一つ穴、内壁に螺旋のリブを持つドリッパー。湯が速く抜けるため、注ぎ方が味に出やすい。

📖 関連記事:ハリオV60の淹れ方

クレバードリッパー

底に弁を持つ浸漬式のドリッパー。落とす時刻を淹れ手が決められるので、粒度を変えずに接触時間だけを動かせる。

📖 関連記事:浸漬式ドリッパーとは

パーコレーター

沸いた湯を管で持ち上げ、同じ粉に何度も循環させる器具。成分が蓄積して濃くなり、加熱が続くため煮えた風味も出る。

📖 関連記事:パーコレータの原理

ウォータードリッパー

水を一滴ずつ粉へ落として抽出する点滴式の器具。低温だが常に新しい水が通るため、浸漬の水出しとは成分の出方が異なる。

📖 関連記事:点滴式と水出しの違い

ドリップバッグ

カップに掛けて湯を注ぐ個包装の抽出器具。中身は粉と濾紙で、透過式の原理をそのまま1杯分に縮めたもの。

📖 関連記事:ドリップバッグの仕組み

リフラクトメーター

抽出液の総溶解固形分(TDS)を屈折率から測る機器。粉量と抽出量を合わせて記録すれば、収率を逆算できる。

📖 関連記事:リフラクトメーターの使い方

ドリップポット

注ぎ口の細いケトル。少なく注ぐための道具ではなく、動かしても流量が揺れない状態を保ち、湯の分散を安定させる道具。

📖 関連記事:ドリップポットの注ぎ口

パルス注湯

湯を複数回に分けて注ぐ方法。1回ごとに湯温と接触時間を区切れるため、濃度と抽出の進み方を管理しやすい。

📖 関連記事:注湯パターンの違い

4:6メソッド

総湯量を前半4割と後半6割に分け、前半で味の方向を、後半で濃さを決める淹れ方。粕谷哲が2016年に公開した。

📖 関連記事:4:6メソッドの淹れ方

コーヒーベッド

ドリッパーの中で層になった粉のかたまり。ここへ湯が均等に触れるかどうかが、過抽出と未抽出の混在を左右する。

📖 関連記事:抽出の均一性とフロー

リミネラリゼーション

純水や蒸留水にミネラルを加えて、抽出に適した水を作ること。硬度とアルカリ度を狙った範囲へ合わせられる。

📖 関連記事:リミネラリゼーション

インバート法

エアロプレスを上下逆に組んで浸漬させ、最後に反転して押し出す淹れ方。落下を止められるので浸漬時間を決めやすい。

📖 関連記事:エアロプレスのレシピ

エスプレッソ・ミルク

エスプレッソ

約9気圧の圧力をかけ、30秒前後で抽出する濃厚なコーヒー。イタリア発祥で、ラテやカプチーノなどアレンジメニューの基礎になる。

📖 関連記事:エスプレッソはなぜ濃い?

9気圧(9bar)

エスプレッソ抽出の標準とされる圧力。この高圧が短時間抽出とクレマ、濃厚な質感を生み出す。

📖 関連記事:9気圧抽出とクレマの科学

クレマ

エスプレッソの表面を覆う細かい泡の層。炭酸ガスとコーヒーオイルによって生まれ、豆の鮮度の目安にもなる。

📖 関連記事:クレマの正体

ショット

エスプレッソ1杯分の抽出単位。約30mlのシングルショットが基準で、2倍量をダブルと呼ぶ。

📖 関連記事:エスプレッソのショット理論

リストレット/ルンゴ

通常より少ない湯量で濃く凝縮させて出すのがリストレット、多い湯量で長く出すのがルンゴ。同じ粉でも印象が大きく変わる。

📖 関連記事:リストレット・ルンゴ・ドピオの違い

ドピオ

エスプレッソのダブルショットのこと。イタリア語で「2倍」を意味し、約60mlを1杯として提供される。

📖 関連記事:リストレット・ルンゴ・ドピオの違い

ポルタフィルター/バスケット

粉を詰めてエスプレッソマシンに装着するハンドル部分と、その内側にセットする金属フィルター。サイズや形状で抽出が変わる。

📖 関連記事:ポルタフィルターとバスケットの基礎

タンピング

バスケットに詰めた粉をタンパーで水平に押し固める作業。湯の通り方を均一にし、チャネリングを防ぐ。

📖 関連記事:タンピングの基本

WDT/ディストリビューション

タンピング前に粉の偏りやダマをなくす作業の総称。細い針でほぐすWDT(ウェイス式攪拌法)が代表的な手法。

📖 関連記事:ディストリビューションとWDT

ダイヤルイン

狙った味と抽出時間になるよう、挽き目・粉量・抽出量を調整して合わせ込む作業。豆が替わるたびに行う。

📖 関連記事:粒度とダイヤルイン

プレインフュージョン

本抽出の前に低い圧力の湯で粉全体を湿らせる工程。粉のムラをならし、抽出の均一性を高める。

📖 関連記事:プレインフュージョンとは

プレッシャープロファイリング

抽出中の圧力を意図的に変化させる技法。対応マシンを使い、酸味や質感を設計的にコントロールできる。

📖 関連記事:プレッシャープロファイリング

バックフラッシュ

穴のないブラインドバスケットを使って、マシン内部の抽出経路を逆流洗浄するメンテナンス作業。

📖 関連記事:バックフラッシュと脱スケール

スチームミルク

エスプレッソマシンの蒸気ノズルで温めながら空気を含ませたミルク。カフェラテやカプチーノの土台となる。

📖 関連記事:ミルクフォーミングの科学

マイクロフォーム

スチーミングで作る、きめが細かくツヤのある泡。ラテアートを描くための必須条件とされる。

📖 関連記事:きめ細かい泡を作る仕組み

ラテアート

エスプレッソにスチームミルクを注ぎ、表面に模様を描く技術。注ぎだけで描く方法と道具で描く方法がある。

📖 関連記事:自宅でカフェラテを作る

フリーポア/エッチング

ミルクの注ぎ方だけで模様を描くのがフリーポア、ピックなどの道具で描き込むのがエッチング。

📖 関連記事:フリーポアとエッチングの違い

ロゼッタ

ラテアートの代表的な葉の模様。ピッチャーを左右に振りながら注ぎ、層を重ねて描く。

📖 関連記事:リーフ(ロゼッタ)の原理

フラットホワイト

泡の層を数ミリに抑えたエスプレッソとミルクの飲み物。小さいラテではなく、泡の厚みを薄くする設計として区別される。

📖 関連記事:フラットホワイトとは

コルタード

エスプレッソに少量の温めたミルクを合わせた飲み物。スペイン語の「切る」に由来し、薄めるのではなく酸の角を丸める。

📖 関連記事:コルタードとは

マキアート/ラテ・マキアート

マキアートはエスプレッソにミルクを少量垂らしたもの、ラテ・マキアートはミルクにエスプレッソを注いだもので、向きが逆になる。

📖 関連記事:マキアートとラテ・マキアートの違い

カフェモカ

エスプレッソにチョコレートシロップとミルクを合わせた飲み物。産地・銘柄の名である「モカ」とは由来が別である。

📖 関連記事:カフェモカとは

アメリカーノ/ロングブラック

エスプレッソを湯で割った飲み物。湯にエスプレッソを注ぐか、エスプレッソに湯を注ぐかで呼び分けられることがある。

📖 関連記事:アメリカーノとロングブラックの違い

カプセル式

粉量・粒度・圧力を出荷時に固定した抽出方式。調整の自由と引き換えに、毎回同じ味が出る確実性を提供する。

📖 関連記事:カプセル式の設計

ミルクピッチャー

ミルクを泡立て、注ぐための金属製の容器。注ぎ口の形と容量が、泡の対流と注ぎの精度を左右する。

📖 関連記事:ミルクピッチャーの選び方

セミオート/全自動

エスプレッソマシンの方式。抽出時間を操作者が決めるのがセミオート、挽きから抽出までを自動で行うのが全自動。

📖 関連記事:エスプレッソマシンの仕組み

ドリンク・アレンジ

アフォガート

アイスクリームに熱いエスプレッソを注ぐデザート。イタリア語で「溺れさせる」の意で、温度差と質感の対比を味わう。

📖 関連記事:アフォガートとは

ウインナーコーヒー

深煎りのコーヒーに冷たい生クリームを浮かべた二層の飲み物。日本での呼び名で、ウィーンではアインシュペンナーと呼ぶ。

📖 関連記事:ウインナーコーヒーとは

アイリッシュコーヒー

温かいコーヒーと酒の層の上に、泡立てたクリームを浮かべた飲み物。糖が下層の密度を高めることで層が保たれる。

📖 関連記事:アイリッシュコーヒーの層

シェケラート

エスプレッソと氷をシェーカーで振って作る冷製の飲み物。急冷と起泡が同時に起き、液面に細かい泡の層ができる。

📖 関連記事:シェケラートとは

フラッペ

インスタントコーヒーを少量の水で泡立て、氷と水を加える冷たい飲み方。撹拌で入った気体が濃密な泡の層を作る。

📖 関連記事:フラッペとは

ダルゴナコーヒー

インスタントコーヒー・砂糖・湯を同量ずつ泡立て、冷たい牛乳に乗せる飲み物。2020年に世界的な流行となった。

📖 関連記事:ダルゴナコーヒーの作り方

カフェ・ボンボン

グラスの底に加糖練乳を沈め、上から濃いコーヒーを注いだ二層の飲み物。混ぜる量で甘さを飲み手が選べる。

📖 関連記事:カフェ・ボンボンとは

コーヒーゼリー

コーヒーを凝固剤で固めた冷菓。冷やすと香りと苦味が弱まるため、通常より濃く抽出した液を使う。

📖 関連記事:コーヒーゼリーの作り方

エスプレッソトニック

氷とトニックウォーターにエスプレッソを注いだ冷たい飲み物。炭酸の刺激とコーヒーの苦味が同居する。

📖 関連記事:エスプレッソトニックとは

味・カッピング

カッピング

一定の手順でコーヒーの香味を評価するテイスティング法。生産者から焙煎士まで、品質確認の共通言語として使われる。

📖 関連記事:カッピングのやり方

フレーバーホイール

コーヒーの風味表現を体系化した円形の語彙チャート。SCA版が世界標準で、内側から外側へ表現が具体的になる。

📖 関連記事:フレーバーホイールの読み方

SCAスコア

カッピングによる100点満点の品質評価。80点以上がスペシャルティコーヒーの目安とされる。

📖 関連記事:SCAスコア80点の意味

Qグレーダー

CQI(コーヒー品質協会)が認定する、国際基準でアラビカ種の品質評価ができる技能資格。世界共通のコーヒー鑑定士にあたる。

アシディティ(酸味)

コーヒーの明るさや果実感をつくる酸の質。評価では強さよりも、甘さを伴う心地よさが重視される。

📖 関連記事:テイスティング用語辞典

ボディ

口に含んだときに感じる液体の重さや厚み。ライト、ミディアム、フルなどと表現される。

📖 関連記事:テイスティング用語辞典

マウスフィール

口当たりや質感の総称。シルキー、クリーミー、ジューシーなどと表現され、ボディとあわせて評価される。

📖 関連記事:テイスティング用語辞典

アフターテイスト

コーヒーを飲み込んだ後に口や鼻に残る風味の余韻。甘さや香ばしさが長く心地よく続くほど高く評価される。

📖 関連記事:テイスティング用語辞典

クリーンカップ

雑味や欠点風味がなく、澄んだ味わいであること。精製や選別の丁寧さが表れる評価項目。

📖 関連記事:テイスティング用語辞典

スイートネス

コーヒーに感じる甘さ。砂糖のような糖分そのものではなく、成分のバランスがつくる知覚とされる。

📖 関連記事:テイスティング用語辞典

フレーバーノート

フローラル、シトラス、ナッティなど、風味を具体的なものにたとえた表現。豆の販売説明にも広く使われる。

📖 関連記事:フローラル・シトラスの意味

過抽出

成分を出し過ぎた抽出状態。強い苦味や渋み、雑味の原因になる。細かすぎる挽き目や長すぎる抽出時間で起こりやすい。

📖 関連記事:過抽出と未抽出とは

未抽出

成分が十分に出ていない抽出状態。鋭い酸っぱさや物足りなさの原因になる。粗すぎる挽き目や低い湯温で起こりやすい。

📖 関連記事:酸っぱさ・薄さの正体

雑味

コーヒーで不快に感じられる味の総称。微粉の過抽出、欠点豆、古い豆などが主な原因とされる。

📖 関連記事:まずい原因チェックリスト

渋み(収斂性)

口の中が締め付けられるように感じる感覚。クロロゲン酸類などの過抽出で生じやすい。

📖 関連記事:エグい・渋い時の対処

欠点風味

発酵臭、カビ臭、薬品のようなフェノール臭など、欠陥に由来する風味。カッピングでは減点・失格の対象になる。

📖 関連記事:欠点風味図鑑

レトロネイザル嗅覚

口の中から喉を通って鼻へ抜ける香りの感じ方。風味と呼ばれるものの大半は、この経路で知覚されている。

📖 関連記事:レトロネイザル嗅覚

コク

複雑さ・持続性・口中での広がりがそろったときに使われる日本語の味言葉。国際的にも研究用語として扱われ始めている。

📖 関連記事:コクとキレの科学

キレ

後味が速く切り上がる感じを指す日本語の味言葉。ビール広告からの借用で、コクと対にして使われることが多い。

📖 関連記事:コクとキレの科学

有機酸

コーヒーの酸味をつくるクエン酸・リンゴ酸・酢酸などの総称。焙煎度や精製、抽出条件によって構成比が変わる。

📖 関連記事:コーヒーの酸味の科学

苦味受容体

舌にある、苦味を感じ取る受容体。遺伝的な個人差が大きく、同じコーヒーでも苦さの感じ方が人によって違う一因になる。

📖 関連記事:味覚の個人差の科学

成分・からだ・文化

カフェイン

コーヒーを代表する成分で、覚醒作用を持つアルカロイド。体内の半減期はおおむね4〜6時間とされ、個人差が大きい。

📖 関連記事:カフェインの科学

デカフェ(カフェインレス)

カフェインを取り除いたコーヒー。日本ではカフェインを90%以上除去したものが「カフェインレス」と表示できる。

📖 関連記事:デカフェの製法の違い

スイスウォータープロセス

薬品を使わず、水と活性炭フィルターでカフェインを除去するデカフェ製法。風味の保持に優れるとされる。

📖 関連記事:スイスウォーター・CO2・溶媒の比較

クロロゲン酸

コーヒーに豊富なポリフェノールの一種。焙煎が進むほど減少し、分解物は苦味や渋みにも関わる。

📖 関連記事:コーヒーの健康効果ガイド

カフェストール

コーヒーの油分に含まれるジテルペン類の一種。ペーパーフィルターでは大部分が除かれ、金属フィルターやフレンチプレスでは液中に残る。血中脂質や肝機能との関連が研究されている。

📖 関連記事:コーヒーと肝臓|脂肪肝・肝機能の研究

トリゴネリン

生豆に含まれる成分。焙煎の熱で香気成分やナイアシン(ビタミンB3)などに変化する。

📖 関連記事:トリゴネリン(焙煎での変化)

メラノイジン

メイラード反応で生じる褐色の色素成分。コーヒーの色とコク、抗酸化性に関わるとされる。

📖 関連記事:メイラード反応とコーヒー

ポリフェノール

植物由来の抗酸化成分の総称。コーヒーは日本人にとって主要な摂取源のひとつとされる。

📖 関連記事:2026年最新の医学的見解

コーヒーの三つの波

大量消費の第一の波、シアトル系チェーンの第二の波、品質と産地個性を重視する第三の波という、コーヒー文化の潮流区分。

📖 関連記事:第一・第二・第三の波

バリスタ

エスプレッソマシンなどを扱い、コーヒーを提供する専門職。イタリア語で「バールで働く人」を意味する。

ロースター

コーヒーの焙煎を職業とする人や焙煎業者のこと。文脈によっては焙煎機そのものを指す。

📖 関連記事:焙煎機の種類

C価格

ニューヨークICE市場で取引されるアラビカコーヒー先物の価格。世界のコーヒー取引の基準相場となっている。

📖 関連記事:価格・流通・認証の読み方

ICO(国際コーヒー機関)

コーヒーの生産国と消費国が加盟する国際機関。世界の生産・消費統計や国際協定を担う。

📖 関連記事:C価格とICO指標価格

SCA/SCAJ

スペシャルティコーヒー協会(国際組織)と日本スペシャルティコーヒー協会。品質基準の策定や競技会の運営を行う。

📖 関連記事:スペシャルティコーヒーとは

純喫茶

酒類を提供しない日本の喫茶店。昭和期に発展し、コーヒーとともに独自の文化を育んだ。

📖 関連記事:日本の喫茶店文化史

コーヒーセレモニー

コーヒー発祥地エチオピアに伝わる、客の前で生豆の焙煎から抽出までを行うもてなしの儀式。

📖 関連記事:世界のコーヒー文化

フィーカ

スウェーデンに根付くコーヒー休憩の習慣。甘いものを添えて人と語らう時間そのものを指す。

📖 関連記事:北欧式コーヒーの楽しみ方

カフェオレ/カフェラテ

どちらもミルク入りコーヒーだが、フランス式のカフェオレはドリップコーヒー、イタリア式のカフェラテはエスプレッソがベース。

📖 関連記事:カフェオレとカフェラテの違い

半減期

摂取したカフェインの血中濃度が半分になるまでの時間。健康な成人でおよそ4時間とされるが、個人差が大きい。

📖 関連記事:コーヒーと睡眠

利尿作用

カフェインが腎臓での水分の再吸収を一時的に抑え、尿量を増やす働き。飲んだ水分がすべて失われるわけではない。

📖 関連記事:コーヒーと水分補給

コーヒーハウス

17世紀のヨーロッパで広まった、コーヒーを供する社交と情報交換の場。ロンドンでは「ペニー大学」とも呼ばれた。

📖 関連記事:コーヒーハウスの歴史

カルディ伝説

ヤギ飼いカルディが赤い実の効能に気づいたという起源譚。文字記録の初出は17世紀で、史実としては確かめられていない。

📖 関連記事:カルディ伝説とコーヒーの起源

カフヴェ・カーネ

イスラム世界に生まれた、コーヒーを供する店。社交と知的交流の中心となり、のちのヨーロッパのコーヒーハウスにつながった。

📖 関連記事:イスラム世界とコーヒー

メランジェ

ウィーンのカフェハウスで供されるミルク入りのコーヒー。長い滞在と新聞の閲覧を許す独特の空間とともに親しまれる。

📖 関連記事:ウィーンのカフェ文化

プランテーション

植民地期に広がった、輸出向けの作物を大規模に単一栽培する農園経営。コーヒーの世界的な拡散と南北の格差の原型になった。

📖 関連記事:コーヒーとプランテーションの歴史

2050年問題

気候変動により、アラビカ種の栽培適地が2050年までに大きく縮小すると予測される問題。産地の移動や品種の転換が課題になる。

📖 関連記事:コーヒーの2050年問題

五十音・英数索引

あ行 アイリッシュコーヒー・浅煎り・アシディティ(酸味)・アジテーション(撹拌)・アナエロビックファーメンテーション・アフォガート・アフターテイスト・アフリカンベッド・アメリカーノ/ロングブラック・アラビカ種・イブリック(ジェズヴェ)・イルガチェフェ・インバート法・インフューズドコーヒー・ウインナーコーヒー・ウェットハル(スマトラ式)・ウォッシュト(水洗式)・ウォータードリッパー・エアロプレス・エイジング(レスト)・エクセルサ・エスプレッソ・エスプレッソトニック・オーガニック認証

か行 カスティージョ・過抽出・カッピング・カティモール/サルチモール・カトゥアイ・カトゥーラ・カフェイン・カフェオレ/カフェラテ・カフヴェ・カーネ・カフェストール・カフェ・ボンボン・カフェモカ・カプセル式・カラメル化・カリタウェーブ・カルディ伝説・カーボニックマセレーション・生豆(グリーンビーンズ)・急冷式アイスコーヒー・キリマンジャロ・キレ・クエーカー・クリーンカップ・クレバードリッパー・クレマ・クロロゲン酸・グラインダー(ミル)・欠点風味・欠点豆・ケニアAA・ケメックス・ゲイシャ(ゲシャ)・コク・コナ・コニカル刃・フラット刃・コモディティコーヒー・コルタード・コーヒーセレモニー・コーヒーゼリー・コーヒーの三つの波・コーヒーハウス・コーヒーベッド・コーヒーベルト・コールドブリュー(水出し)・ゴールデンレシオ

さ行 サイフォン・雑味・シェケラート・シェードグロウン・渋み(収斂性)・ショット・シルバースキン(チャフ)・シングルオリジン・浸漬式・自家焙煎・直火式・半熱風式・熱風式・ジャバ・純喫茶・スイスウォータープロセス・スイートネス・スクリーンサイズ・スチームミルク・スペシャルティコーヒー・精製(プロセス)・セミオート/全自動

た行 タンピング・ダイヤルイン・ダイレクトトレード・ダルゴナコーヒー・チャネリング・中煎り・抽出・抽出収率(EY)・ティピカ・テロワール・デカフェ(カフェインレス)・デガス(ガス放出)・透過式・トリゴネリン・ドピオ・ドリッパー・ドリップバッグ・ドリップポット

な行 ナチュラル(乾式)・軟水・硬水・苦味受容体・ニュークロップ/パストクロップ・ネルドリップ

は行 発酵制御精製・ハニープロセス・半減期・ハンドピック・焙煎(ロースト)・焙煎欠点(ベイクド・スコーチ)・焙煎度・バイパス・バックフラッシュ・バリスタ・パカス/ビジャサルチ・パカマラ・パルス注湯・パルプドナチュラル・パーコレーター・パーチメント・微粉・ピーベリー・フィン・フィーカ・フェアトレード・深煎り・フラットホワイト・フラッペ・フリーズドライ/スプレードライ・フリーポア/エッチング・フレンチプレス・フレーバーノート・フレーバーホイール・ブリューイングコントロールチャート・ブルボン・ブルーマウンテン・ブルーム(蒸らし)・ブレンド・プランテーション・プレインフュージョン・プレッシャープロファイリング・ペーパーフィルター・ボディ・ポリフェノール・ポルタフィルター/バスケット

ま行 マイクロフォーム・マイクロミル・マイクロロット・マウスフィール・マキアート/ラテ・マキアート・マラゴジッペ・マンデリン・未抽出・ミューシレージ・ミルクピッチャー・ムンドノーボ・メイラード反応・メッシュ(挽き目)・メラノイジン・メランジェ・モカ(モカマタリ)・モカポット・モンスーンコーヒー

や行 有機酸

ら行 ラテアート・リストレット/ルンゴ・利尿作用・リフラクトメーター・リブ・リベリカ・リミネラリゼーション・ルイル11/バティアン・レトロネイザル嗅覚・ロゼッタ・ロブスタ(カネフォラ種)・ロースター

英数 ICO(国際コーヒー機関)・ROR(Rate of Rise)・1ハゼ・2ハゼ・SHB/SHG・SL28/SL34・SCA/SCAJ・SCAスコア・F1ハイブリッド・9気圧(9bar)・Qグレーダー・COE(カップ・オブ・エクセレンス)・C価格・WDT/ディストリビューション・TDS(総溶解固形分)・DTR(ディベロップメントタイムレシオ)・2050年問題・V60・4:6メソッド

定義は簡潔さを優先しています。より詳しい仕組みや手順は、各用語の関連記事をご覧ください。

資料室のほかの資料:世界のコーヒー統計/日本のコーヒー統計/収穫時期カレンダー